バニーのようにソフトに足さきを包みこみ
巨体にそぐわず爽快に草原を疾走するリノ( 犀 )のような
強健さで...
たとえ1000マイル歩いたって疲れない...
そんなフレーズさえ あながち大袈裟にも感じない
アメリカンクラシックのワークブーツの最高峰、
Wolverine ( U.S.A. ) の1000マイルブーツ...。
今から1世紀も前に
そのオリジナルブーツがつくられて以降、
今なおアメリカで そのスタイルをほとんど変えることなく
ウルヴァリンの誇りとともに生産される
1000マイルブーツ...。
この冬はじめて そのコレクションに取り込まれた
エイジングフィニッシュの
グローバリーユーズドマテリアルは
そんなブーツの100余年の時の経過をそのまま
まとっているかのような
其処彼処に勲章みたく残された擦り傷やダメージで
なんとも味わい深い仕上がりで...
まさに その永いクロニクルにも心惹かれる私たちに
うってつけの1000マイルブーツとなりました。
「 セカンドスキン 」と喩えられるように
そのレザージャケットの
身体の動きにしっとりと繊細に纏わりつくような着なじみは
他に類を見ない革選びと鞣しの技術、美しいシルエットづくりで
屈指と謳われるレザーブランド、
GIRGIO BRATO ( ITALY ) の真骨頂...。
オールドスタイルのベジタブルタンニングで仕上げたラムレザーに
手仕事でオイルを塗りこむことで
彼が暮らすイタリアの街 ボローニャの風化した漆喰壁のように
含みをおびたパティーナを醸しださせたナチュラルレザーは
そんな GIRGIO BRATO のこの冬の新しい試み...。
まるで中世に描かれた狩人たちの出で立ちのように
「 時代 」をまとったラスティックなレザージャケットには
ノーブルなスコティッシュタータンのマフラーを
充てがうことで
私たちらしく お洒落のバランスをとりながら...
大人の女性の「 スウィート&ビター 」をさりげなく創りだすのが
そんな GIROGIO BRATO のレザージャケットを愛してやまない
私たちのセオリー...。
トラディショナルなスコティッシュタータン、
ワントーン、2パターンを
不粋なひとには気づかれないほど さりげなくブレンドした
COMME des GARCONS SHIRT ( FRANCE ) の
この冬のキーアイテム、
「 ハーフ&ハーフ 」のラムマフラー...。
フォーマルなスコティッシュタータンのマフラーに
こんなリベラルな発想を織り交ぜて 気負わず表現できてしまうのは
簡単にみえて 実はとっても難しいこと。
コムデギャルソン 川久保 玲 のクリエーションの奥深さが
垣間みれるようだね...。