何処までもつづく大海原の
静かな静かな海の底...
太陽から零れおちる ひと筋の光線にてらされて
金色に輝く珊瑚の枝陰...
おおらかに揺れる 波のゆり籠に育まれて
白妙をまとった大粒のパール...
そんな
美しい海の精霊たちをサルベージ...
1950年代...
ニューヨークへとやってきたイタリア人デザイナー、
フランシスコ トートラニが
まるで燃え尽きてしまったかのように突然の引退をする
1976年までの約20年間あまり
全身全霊を注ぎこんで創りつづけてきたコスチュームジュエリー...
その全盛期ともいえる1960年代に象られた
珊瑚の末枝に揺れる4粒のパール...
どこか切なくも... とってもボリューミーな
海の精霊たちのバングル...。
自然のなかからインスピレーションを受けた
美しく有機的でデリケートな造形を得意としてきた 彼の魅力が
結晶したかのような金色のバングル...
奇跡をかさねて
いま此処へとたどり着いた このヴィンテージジュエリーを
未来へと繋ぐトレジャーハンターは
誰?
ハードなサルベージは
タフなワーカースタイルで...。
そんなときには
おなじみのリーバイス...。
リーバイスといえば
おなじみの501...。
すっかり色褪せて...
何処かの誰かの手によって何度も縫いつくろいを繰り返した
この見慣れない古風な吊りベルトのジーンズだって
実は 501。。。
1890年代に生産されたファーストスタイルの501を
リーバイス自らが忠実に復刻した
LEVI'S VINTAGE CLOTHING ( U.S.A. ) の
この夏のコレクションのとっておき...。
トレードマークとして施された
いまでも続くアーキュエイトステッチは
羽ばたくカモメの翼のように
のびのびで...
どこか いびつで愛らしいバックポケットは片方だけのスタイル...
ヒップ大きめ ヘム細めの
今ひとつ 締まりのないシルエットが
いまの私たちには
たまらなく愛おしいのです...
理想の園に暮らす
アダムとエバに禁断の木の実を食べさせるように...
気ままなルーティンばかりを繰りかえす
私たちのお洒落ごころを唆すのは
いったい誰?
パリジェンヌのファッションアイコン、べべが
パリの名門レペットに
街履きのため 特別なバレエフラッツとしてリクエストしてから...
いまでも世界中の女性たちのお洒落ごころを
唆しつづける
永遠のフラッツ、サンドリヨン ( シンデレラ ) ...。
創世記のなかの理想郷 エデンのブルーからインスパイアされた
この夏のレペットのカラーラインナップの象徴として
もちいられた
美しいブルーづかいのフレスコが
より一層 その繊細な世界感を際立たせる
この夏のシーズナルプリントのサンドリヨン...。
この夏は
この美しい誘惑に唆されて...
私たちも禁断の木の実を頬ばることといたしましょう...。