すべてが職人たちの手仕事だった
ふるい鋼鉄の時代を名残り惜しむように
アメリカで暮らす人たちなら
エイブラハム リンカーンが描かれた1ペニーの銅貨としても
見なじんだ
地味のあるカッパー ( 赤銅 ) に
何度も何度もハンマーを振りかざすことで生みだされた
美しいパティーナ...
いつしか時ばかりが流れて...
時代にとり残されてしまったような
切ない古色をまといながら...
すべてが やけに眩しくて...
いろ鮮やかにひかり輝く季節のなか...
目には見えない静かな情熱を 内からそっと醸しだすような
他にはない美しさと
ナチュラルなエナジーをひめた
カッパーのワイドカフ...。
かつて鉄鋼の街として栄えた
ペンシルバニア州 ピッツバーグにある小さなメタル工房から...
太陽が恋しい 。。
海へ行きたい 。。。
ビーチラグとしては もちろん...
降りそそぐ日射しをしのぐ大きなショールに
フラの少女を憶わす巻きスカート...。
太陽が西の海へと沈めば
ディナードレスにだって早変わり...。
ポリネシアの小さな島々に暮らす女性たちのデイリーウェアとして
愛されてきたパレオ...。
この夏、patagonia ( U.S.A. ) が手がけたオリジナルパレオは
いまでは夏の風物詩ともなった 彼らのアロハシャツ、
パタロハシャツをはじめて手がけた30年前...
素敵なアロハのスピリットをパタゴニアへと紹介し根づかせた
ハワイのひとりの女性へのオマージュ...。
自然を愛し... 海を愛し...
「 マカハの女王 」として 皆から愛されたハワイアンサーファー、
レラ サン...
若くして天へと召された彼女が
生前 大好きだった1994年のパタロハ オリジナルプリントを
この夏、パタロア30周年を記念して限定復刻...。
太陽に Tシャツ...。
海に ビーチサンダル...。
あとは
ハワイのひとりの女性が愛したアロハなプリントのパレオがあれば
ほかには何もいらないもの...。
デビュから はや40年あまり
いまも世界中のクリエーターたちからリスペクトを
集め続ける
コムデギャルソン 川久保玲の
立ちとどまることのない自らのクリーエーションへの渇望、
そして情熱は
今更 言うに及ばずだけれど...
まだまだ無名の若者たちから 老舗といわれるメゾンまで
ほかのクリエーターたちへと向けられる 彼女の確かな目線と審美眼も
お洒落好きなら頷くところ...。
そんな彼女を取り巻く成熟したファッショニスタをも満足させる
シンプルなズックを手がけるために
この夏、彼女がコラボレートしたのが
ストックホルムの新進気鋭のシューブランド、
SPALWART ( SWEDEN ) ...。
1950年代...
軍用スニーカーからスポーツシューズに至るまで
ヨーロッパのズックの生産を一手に担っていた
東欧の国 スロバキアに
当時ままに取り残されていた
その製造機械や木型との奇跡のようなめぐり逢わせから
歴史のなかに埋もれてた古風なズックに
いまの私たちのライフスタイルを投影させた
新たなオールドファッションシューズを
再稼働させた当時ままの生産過程で創りあげた
SPALWART のコレクション...。
アッパー部分に
ヴィンテージテイストに満ちあふれた粗削りなスウェードレザーを
充てがうことで
そのクラシックスタイルに
より一層の重厚感とストーリー...、大人らしさを醸しださせた
ふたつのクリエーターのコラボレーションモデル...。
大人なファッショニスタが
ときめかない訳、無いのです。。。